6/28「大森」

    今日は子どもを連れて三人で大森に行った。水辺のあるところに行きたかったのと、まだ行ったことがない本屋で行きたいところを考えたらあんず文庫だった。Pippoさんのインタビュー集『一篇の詩に出会った話』であんず文庫の店主が室生犀星について話していてそれが面白かったのでいつか行ってみたいと思っていた。店は14時開店だったが早めに家を出て大森に着いたら大森海岸の方まで歩き京浜運河に行って絵に描くための写真を撮った。抱っこ紐の子どもの身体と胸で触れていたので暑くて汗をかいた。湯タンポを胸に抱えているみたいだ。帰りは大森駅までバスで戻ったがクーラーが効いていて生き返る心地がした。バスに乗っているあいだはミルクをあげてバスを下りたら駅のアトレ内でオムツ交換。子どもが生まれてからは外に出かける時、出掛けた先にキッズルームや授乳室がなかったら、どうにもならないということを知った。ほんとうにそうした設備があることがありがたかった。駅前に寿司屋があって入りたかったが赤ん坊を連れては無理そうだったので回転寿司へ。ちゃちゃっと食べて出れるしそうした。食べ終えてちょっとブックオフをのぞいたりしてからあんず文庫。入ってすぐに良い雰囲気のお店だと思い、子どもを妻にあずけてじっくり本棚を眺める。ずっと読みたかった『校正者の日記 二〇一九年』を見つけて無茶苦茶うれしかった。『さようなら、ギャングたち』の単行本と『365日のほん』も購入。店主さんに『一篇の詩に出会った話』を読んだとお伝えしてから少し話をした。双子のライオン堂にZINEを置いてもらってると話したら、竹田さんの『めんどくさい本屋』を出版した本の種出版が大森にあると聞いてへぇそうなんだと思って、もしかして知ってるかと思って、そういやきのうTwitterで流れてた双子のライオン堂の扉の絵を描いたのは自分なんですよと伝えたら、絵を目にしてたみたいでなんかライオン堂トークがつながって盛り上がって楽しかった。ありがとうライオン堂。で、今日は家族三人だったからゆっくりできなかったけど、今度は一人で行って本を買うだけじゃなく、珈琲や洋酒をゆっくり飲みたいと思った。とても好きな店だった。ところで7月11日にまた絵の展示をするのだがそのギャラリーが青物横丁駅だからよく考えたら大森はけっこう近かった。それでああもうやらなくちゃという気もしてきて、新作用のキャンバスを買ったのでこれから描く。アクリル画多めでパステルも混ぜて20枚くらい用意するつもり。とりあえず今日から11日までは絵のモード。

6/26「夢中」

昨日はNENOiに行き、今日は双子のライオン堂に行った。こうやって買った本をメモしておくとぱっと見ですぐにどこの本屋でどんな本を買ったか一目瞭然でこれはなかなか良い。それになんというかなかなか良い本を選んで購入してるじゃないかと自分を褒めたくもなる。買ってすぐ読むものと積んでいるもの両方あるが、それはちょっとした気分でも変わる。そういえば発売日に待ちに待った本を買ってすぐに読むみたいな経験をさいきんしてない気がする。さいきんだと『三体 Ⅲ』や『ブリーディング・エッジ』を夢中で読んでいるひとをTwitterで見かけると少しうらやましくもある。

 

【今月買った本の代金】

6/4『犬たちの状態』

6/7『いちがつむいか いち号』『飛石の上』『誕生祭』

6/12『るるるるん vol.2』『多和田葉子ノート』

6/14『冤罪と人類』

6/18『ふつう』『波〔新訳版〕』『融 Vol.1』

6/25『シンジケート』

6/26『舞踏会』

 

合計:21495円

6/18「ふつう」

    今週はよく走っている。今日は行き帰り通勤ラン。帰りにNENOiに行った。

    今月はいくら本に使っているのか、この日記でメモしているわけだけど、そろそろ二万円に乗っかりそうだ。大体いつもと変わらない感じで欲しい新刊本やZINEを買っているとこうなる。まあ月二万円くらいは本に使っているような気がしてたのでそんなに感覚とズレてない。

 

    プロダクトデザイナー日本民藝館館長でもある深澤直人さんの『ふつう』を読み始めた。この本、表紙の布は裁ち落としで、使う生地は書籍用の既存の布素材ではなく、広くファッションの素材から探したものらしい。布貼りなのに薄いこのさわり心地は書籍では珍しいと思う。シンプルなデザインも良い。 〈はじめに〉は一般的なサイズのフォントなのだが、本文になると大きくなる。このあたりの組み方はゆったりと読ませるための装置でもあるのだろう。写真本文写真の順で「ふつう」に関する話がたんたんと綴られている。一冊の本として奇抜なところがあるわけではない。しかし、そこには「ふつう」のシンプルなデザインの良さがある。それはもしかしたら「ふつう」のことではないかもしれない。

 

 

 

【今月買った本の代金】

6/4『犬たちの状態』

6/7『いちがつむいか いち号』『飛石の上』『誕生祭』

6/12『るるるるん vol.2』『多和田葉子ノート』

6/14『冤罪と人類』

6/18『ふつう』『波〔新訳版〕』『融 Vol.1』

 

 

合計:17315円

6/14「理想の休日」

    新型コロナがやってくるまでなら、わたしの理想の休日の過ごし方は、午前中にランニングでどっかの街のスーパー銭湯に行って風呂入ってサウナ入って、そこのレストランで食事して十分ゆっくりしたら夕方くらいに店を出て、本が読めそうなカフェを探して読書しながらビールを飲むということだったわけだけど、いまはスーパー銭湯もお店でビールもちょっとやれないことはないが無理してやることもないので、この中でやるとしたらランニングで今日は午前中と夜にランニングをした。わたしは東京の街が好きでなかでも夜景が好きで、だから夜の東京の街を走るのが好きだ。タワマンのすぐそばにボロアパートがあったり、お洒落なお店を通った直後に裏に行ったら墓地だったり、景色が変わるので走ってて飽きない。仕事に疲れてボーッとしながら歩いたらさして興味がわかない街並みも、集中して走っていると細部がみえてくる。それはなんというか、本の行間から集中して何かを読み取ろうとする行為に似ていなくもない。最近は暑くなってきて大変汗をかくしはっきり言ってマスクは邪魔で仕方ないがそれでもあまりに楽しく気持ちがいいのでやめる気にはならない。新型コロナで人々の生活は変わってしまった、まえはもう少し夜の東京の街は明るく騒がしかったはずだ、でも地面を蹴っている足音がかすかに聞こえるくらいのしずかな夜がわたしは嫌いじゃない。

 

【今月買った本の代金】

6/4『犬たちの状態』

6/7『いちがつむいか いち号』『飛石の上』『誕生祭』

6/12『るるるるん vol.2』『多和田葉子ノート』

6/14『冤罪と人類』

 

 

合計:10935円

 

6/12「今月買った本の代金の途中経過」

【今月買った本の代金】

6/4『犬たちの状態』

6/7『いちがつむいか いち号』『飛石の上』『誕生祭』

6/12『るるるるん vol.2』『多和田葉子ノート』

 

合計:9570円

6/7「詩集」

    昼過ぎに明大前の七月堂古書部に『読書のおとも』を納品しにいった。久々に七月堂にいったらほしい詩集がたくさんあった。ゆずりはすみれさんの年一回の個人詩誌『いちがつむいか』のいち号が出ていてうれしかった。七月堂発行の中原中也賞候補作『飛石の上』と山田亮太『誕生祭』とともに購入した。納品に行く時はそのお店の店主と話すのを楽しみにしている。販売してもらうZINEの中身のことをお伝えしつつ、やっぱり本の話を詳しい人と気兼ねなく話せるのは楽しいし、勉強になる。今日は久々に詩の話を後藤さんとできてよかった。ちょっと自宅から離れているのでしょっちゅうは行けないけれど、『読書のおとも』が売れてまた行けたらいいなと思う。というわけで、今日は詩集だった。カフェに行って詩集を読みながら小一時間過ごしたが贅沢な時間だった。休日にゆっくりと詩集を読むというのはほんとうにすばらしい時間だ。詩は短いからこそちょっとした時間で読めるのがいい。物語を追うのに頭を使わずただただ目で心で言葉を追う。ゆったりと穏やかな休日を楽しむのに、詩集ほどふさわしいものはなかなかないのではないか。

 

【今月買った本の代金】

6/4『犬たちの状態』

6/7『いちがつむいか いち号』『飛石の上』『誕生祭』

 

合計:5720円

 

 

6/6「古畑」

    録画してあった『古畑任三郎 傑作選』の「汚れた王将」坂東八十助(十代目坂東三津五郎)と「殺人特急」鹿賀丈史の回をみた。どちらも最高におもしろかった。「汚れた王将」は最後の合理的な犯人の台詞(ある意味異形の論理)が震えるほどすばらしい。後半の展開はシリーズ屈指では?映像だからの主人公が関与したためのトリック(コロンボでいう「二枚のドガの絵」的な)は見事というほかない。「殺人特急」は最初から最後まで移動中の電車内という趣向が面白い。犯人候補がたくさんいる密室の中で、一気に犯人を絞りこむ論理を楽しみたい。また、犯人の犯行は杜撰だけれど、これまたコロンボ的な探偵から犯人への逆トリックが最後にきれいにはまるところがみどころ。酢豚弁当の細かい小道具も効いている。次は唐沢寿明の「vsクイズ王」でこれは某名作短編のトリックの変形だと思うが、わたしは古畑の中でも特に好きな一作である。