1/11「フライドポテト」

    しかしなんといっても、家庭で作るフライドポテトが一番、それに勝るものはありません。揚げたての熱々が食べられることはもちろん、自分好みの味と食感に作れます。そして手作りのもうひとつの美点はヘルシーで安全なこと。添加物も加えず、新鮮な油で、塩分や調味料を調節できるので、体にとてもやさしいのです。

丸山久実『本当に美味しいフライドポテトの教科書』角川書店p.3

 

    朝から『プルーストを読む生活』や『夏目漱石全集 2』を読んで他の本もちゃんぽんしようと思っていたのだけど、絵が描きたくなったので読書を中断して絵を二枚描いた。今年に入ってから短歌は五十首つくり、絵も何枚か良いペースで描けているんだけどこれは昨年から引き続き日課としてやっていることで、もっと連休らしいあんまり普段やらないことをやりたいという気持ちがわき、フライドポテトを揚げたくなった。わたしは先日日記に書いたように餅も好きだが、フライドポテトが好物なのだ。フライドポテトについて書かれた本で良さそうだったのが、『本当に美味しいフライドポテトの教科書』だったのだが、絶版なのか本屋で見当たらないので図書館で借りることにした。フライドポテトの作り方だけでなく、世界のフライドポテトが紹介されてておもしろかった。薄い本なのでこれはすぐに読み終えた。せっかくフライドポテトをつくるならと、あたらしい皿が欲しくなった。わたしの家の食器は結婚前の妻が使っていたものがほとんどで白色の系統が多く、フライドポテトにはもっと濃い色が合うと思った。雑貨屋やデパートをまわって最後に東武デパートで紫色と緑色の美濃焼の取り皿を発見しこれがよかろうと購入した。東急ハンズで揚げ物用の先がステンレスになっている菜箸と揚げ物バットも購入。準備は万事整った。ついでに料理のことばかり考えたら坂口恭平の『cook』も読んでみたくなったので本屋に寄って買った。意外と未読だった。

   

    以下、わたしなりの美味しいフライドポテトの作り方である。

 

    まずジャガイモをストレートカットにし(品種は男爵いもがおすすめ)、水に十五分つける。これはでんぷんを落とすことによってべとつかせずにカラリと揚げるためだ。それ以上長い時間水につけるとビタミンCが逃げてしまう。

    そのあと、キッチンペーパーで水分をよく拭き取る。この作業により片栗粉がつきやすくなる。ビニール袋に片栗粉を大さじ二杯入れてシャカシャカ振り粉をまんべんなくつける。

     油(日清キャノーラ油を使用)は、芋がちょうど浸かるくらいでまずさいしょに全体を軽く揚げたらバットに出す。そのまま揚げ続けると芋のせいで油の温度が下がってしまい、外が焦げてそのわりに中に火が通らないし、カラリときれいに揚がらない。だから一度出して油だけを高温にして二度揚げをする必要がある。

    揚げたら味は好み。わたしの場合はまず塩コショウをまんべんなくふって芋と一緒に混ぜてから、ガーリックパウダー(かけすぎ注意)、チリパウダー(多めでもいい。いろどりにもなる)、それから香りを強くさせたいのでブラックペッパーをガリガリふった。とどめにマヨネーズを添えて。

    今日買ってきた皿に盛り付けたらできあがり。出来たてのフライドポテトは最高の味。黒ビールがあれば天にも昇る気持ちである。

 

    わたしは将来的に本屋をやりたくて料理も提供したいと思っているのだが、このフライドポテトはぜひメニューに加えたい。チーズケーキも前に焼いたがこの二品はオールウェイズ用意したいところだ。

 

    料理を作っていたら、『読書のおとも』という読書に合う料理やお菓子、飲み物のアンソロジーがあったら面白そうだと思い付いた。またやってみたい企画が増えた。でもとりあえずこの連休はnoteで書いてる『35歳からの一人絵画教室』の三話めとして、3時間目:家庭科(料理)の文章を書くつもりだ。このエッセイは20枚くらいで書いてるのでたぶん次のもそうなる筈である。短歌や絵、詩集のエッセイのzine、この日記といろいろやってるが、わたし自身のことをもっとも深く書いてるのは『35歳からの一人絵画教室』でこれは文体も含めていちばん、無茶苦茶をやってる意味でも、らしさが出てる作品なので、この連休を機会に一気にばばばと書いてしまうつもりだ。このエッセイを書いていると、わたしはやはり将来本屋をやりたいのだと思い出す。作家になりたいのでも歌人になりたいのでも画家になりたいのでもなく。この本をnoteで完成させてリトルプレスにして売ったら楽しいだろうと妄想している。

    そんな一日だった。


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