2/4「陶器」

    カルロス・フエンテス『アルテミオ・クルスの死』を読み終わった。人称と語りと時間軸をシャッフルする手法を駆使しているので難解になりそうなものだが、メキシコ革命を題材にした過去の物語がすこぶる面白くリーダビリティが高い。このへんは『百年の孤独』と同じで、独創的な手法にとどまらず、物語自体が圧倒的に強いと感じる。フエンテスの他の作品も読みたい。あとフエンテスに影響を与えたらしいオクタビオ・パスの詩を読んでみたくなった。オクタビオ・パスといえば、『20世紀ラテンアメリカ短篇選』の「青い花束」という短編がすごく不気味でおもしろかった。

    ラテンアメリカ文学を調べていると、日本とは詩人の扱いがちがう気がする。詩を読みたいだけじゃなく、ちょっとそのあたりのことも調べていきたい。ラテンアメリカ文学における詩人について。

    千葉雅也『アメリカ紀行』を再読。先日、Twitterで炎上したみたいだけど、この段階で「分身」について書いていたんだなあ、と思った、思い出した。『アメリカ紀行』は随筆を書いてみたいひとには特におすすめの本で、〈書かないで書く〉の回が、わたしにとってのこの本のハイライト。千葉雅也の悩める創作論が短い文章の中につまっていて好き。

 

    このところ、コーヒーカップや皿などの陶器が好きでたまらない。手頃な価格でもこれは欲しいというものがあったのでいくつか買ったりもした。まあこれも読書つながりで、本を読みながら飲み食いしたいと考えるうちに、そっち方面に興味を持ち出した。となると、こういう形のものが欲しいなあと出てくるわけで、そうなると、自分でも作れたりしないかなあ、と陶芸について調べている。陶芸というとろくろを回すイメージがあるけど、他にやり方はないのかとか、初歩的なところから。YouTubeで陶芸家の動画をざっとみてみたが、これを自分でやるとなるとかなり大変そうだなとか思ったり。いま頭の中にこんなお皿にチーズケーキのせたらぜったいにいいなというのが浮かんでいて、いろいろみた結果、今度、SUNNY BOY BOOKSで展示を行うらしいaardekleur アアルデクリューという陶器のブランドが良さそうだった。西荻窪の雑貨屋FALLが初めての個展だったみたいで、写真をみたらこれはいいぞ、イメージに近い、と思った。オンラインショップでは15cmプレート(3300円)が良さそう。ただ通販で買うまえにちょっと一回直にみてみたい。たぶんみたら買ってしまいそう。