2/11「本屋」

    まえからずっと言ってるが、わたしは将来新本も置く古本屋がやりたい。日本一サンドイッチとフライドポテトがうまい本屋の看板を掲げるために、日々、サンドイッチとフライドポテトの研究をしている(日本一のカフェではなく日本一の本屋というのがポイント。まあでもわたしのフライドポテトはほんとうに美味しいです)。そこに本日のスープも提供したい。その店には木のぬくもりがあるテーブルや椅子などの家具が揃っており、壁や棚には絵や骨董品が飾られている。しずかな音楽が流れていて、本棚には外国文学や人文書が中心に並び、平台には私家版詩集が平積みされている……というようなのが、わたしの想像のやってみたい本屋なわけだが、じっさいは、フライドポテトを揚げたら油の匂いがするだろうし、こうやっていろいろ家具を置いたり食事ができたりするとなるとそれなりの広さが必要で、これを東京で店舗の賃貸をしたらけっこうな額になる筈。だったら、東京でなく埼玉の西武池袋線でやるのがいいだろうと考えるが、そうなると引っ越しが必要で夫婦共働きなので会社はどうするか、とか、子どもの保育園はどうするか、とか、まあ、いろいろな問題が出てくる。けれども本屋はやりたい、それは間違いない。おとしどころはどこか。揚げ物はちょっとむずかしいけど、週末と平日の夜だけ開ける本屋はどうだろうか。それならできそうな気はする。自宅の近くで借りれば、食事の仕込みや本のストックもわりとうまくいくのではないか、と考えたり。やるだけならやれるだろう。だがやり続けることができるだろうか。わからない。でもそんなことあんまり考えても仕方ない気もする。想像なんてたかが知れている。物事はなるようにしかならない。まあ、自分一人なら今すぐにでも本屋をやってるだろうが、妻と子どものことを考えると、しっかり準備をして行動に移したほうがいいんだろう。将来的には飲食に力を入れて埼玉、早いうちに行動に移すなら飲食は控えめか、やらないで東京で、というのが現実的かもしれない。でもそんなのわからない。フライドポテト揚げたい。もしかしたら全然ちがう形をとるかもしれない。なんにせよ、動き出したことは、動き出した。いつになるかは未定だが、たしかに動き出した。