3/9「無名の言葉」

    吉田健一の評論「文学の楽しみ」を読み終えて、ロラン・バルト『文学のユートピア』を読み始めた。次に文章で書きたいもののイメージがわいてきている。まえまえからこういう書き方をしたら面白いのではないか、というのが頭のなかに漠然としてあったが、いろいろな文章を読んでいるうちに、吉田健一ロラン・バルトに行き着いた。あとレベッカ・ソルニット『ウォークス』もあるかもしれない。まあ、吉田健一の場合はエッセイを書いてるときは意識してるので別にいつも通りなのだけれど、もうちょっと評論寄り批評寄りのものを書いてみたいというのがあって、そこではあまり吉田健一は頭になかった。でも、「文学の楽しみ」をよみかえすうちにこれは入れられると思った。文体であったり、思考の流れであったり。キーワードは「無名の言葉」。有名ではなく無名の人間だからこそできる創作というのが世の中にはあるが、それはふつうインディペンデントとかそういう話になっていく場合が多いけれど、ちょっとそういう一般的なのからズレた感覚で、より個人的な言葉で書くことはできないかと考えている。