6/6「古畑」

    録画してあった『古畑任三郎 傑作選』の「汚れた王将」坂東八十助(十代目坂東三津五郎)と「殺人特急」鹿賀丈史の回をみた。どちらも最高におもしろかった。「汚れた王将」は最後の合理的な犯人の台詞(ある意味異形の論理)が震えるほどすばらしい。後半の展開はシリーズ屈指では?映像だからの主人公が関与したためのトリック(コロンボでいう「二枚のドガの絵」的な)は見事というほかない。「殺人特急」は最初から最後まで移動中の電車内という趣向が面白い。犯人候補がたくさんいる密室の中で、一気に犯人を絞りこむ論理を楽しみたい。また、犯人の犯行は杜撰だけれど、これまたコロンボ的な探偵から犯人への逆トリックが最後にきれいにはまるところがみどころ。酢豚弁当の細かい小道具も効いている。次は唐沢寿明の「vsクイズ王」でこれは某名作短編のトリックの変形だと思うが、わたしは古畑の中でも特に好きな一作である。