8/8「ラスト夏休み」

    夏休みが明日で終わる。といっても、遠出ができるわけでもないので、育児をする合間に読書するのがメインで本はいろいろ読めた。文芸誌からの原稿依頼が一本あり、それの資料を読んでいた。〆切まではまだあるんだけどそろそろ取りかかる予定。あとはまあ、読みたいものを読んでいた。怪奇幻想系を読みたい時はジョー・ヒル『怪奇疾走』を読んだが、親父のキングとの共作「スロットル」がスピルバーグの『激突!』のオマージュなのだけど、登場人物の誰にも共感できない無茶苦茶な内容と展開のB級サスペンスで笑った。その次の「闇のメリーゴーラウンド」も読んだが、これは超常現象系の真っ当なホラーだけど襲ってくるのがメリーゴーラウンドの馬だから全然怖くない。そんなジョー・ヒルブラッドベリが好きらしくて、それを読んでたら読みたくなって『太陽の黄金の林檎』を引っ張り出してきて「霧笛」を読み返したらこれは本当に名作。こういう短い小説が書けたらいいなあ、と思うけど書けるはずもなく、俺は小説を読んで書評を書いてる方が向いてると佐々木敦の『批評王』や『ゴダール原論』を読んだりもしたが、なんといっても、友田とんさんの代わりに読む人の新刊、わかしょ文庫さんの『うろん紀行』が面白い。一話一話、読む小説と行き先が変わることによって少しずつ文章の気配が変わる。これは『ランバダ』の時から感じてたことなんだけど、詳しくはそのうちnoteに書評で書けたらいいなと考えている。書評を書きたいといえば、いま『太宰治賞 2021』という受賞作を含む最終候補作四作が載っているムック本の中の三作を読み終えた。これが受賞作だけじゃなく他の二作も大変読みごたえがあって面白かったのでこの本についても書きたいが、これはもしかしたらTwitterのスペースを使用するのもありかも。でもちょっと今日もスペースやってみようとしたら、まだ子どもが小さくて声に反応してすぐ起きるからできるかはわからない。できてないといえばこの日記を書くのが久しぶりで夏目漱石全集もぜんぜん読めておらず、予定通りいかない焦りも感じているが、まあ、やれることをやるしかない。やらなきゃいけないのはさいしょに書いた原稿と9月17日から9月30日までの二週間、早稲田の本屋、NENOiでやる絵の個展。自分で全部やる一日だけの個展は三度やったけど、どこかの力を借りて二週間の長い期間やるのははじめてなのでどうなるんだろうと、不安がないわけじゃないが、はるかに楽しみなことが多い。ZINEをつくって活動を始めたのは去年の三月だから、そこから一年半でけっこう面白いことになってきたが、まだまだここからだ。そんな気持ちだが夏休みはもう明日で終わる。今日買った本は、『さよなら未来』。